Author: KACHI-UMA | Date: 2015年8月7日 | Please Comment!

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—-著者からのコメント
本では被災地における100の取り組みを紹介しています。震災の際の支援方法、防災のためのアイデア、そしてこれまでの資本主義のあり方を問うビジネスやプロジェクトなどさまざまです。
ここで取りあげた事例は、被災地における活動でありながら、実は、普遍性を有していて、注意深くその芽を育てれば、非常時でなくても、日本を、引いては世界を変える取り組みです。ある意味、被災地を支援なさっている皆様は、今後の日本や世界にあるべき姿を示す、羅針盤のような存在です。
本書では100の事例を束ねるキーワードを、絆で結ばれるクリエイティブな活動という意味を込めて「ギフト・エコノミー(与える経済)」と呼んでいます。
ご存知の通り、被災地は、高齢化、少子化、環境問題、格差問題など、さまざまな課題をかかえた「課題先進地域」と言われています。そこで活動する個人や組織は、マニュアルのない中、手探りでその解決に向けてエネルギーを注いでいる非常にクリエイティブな存在です。
そして、それぞれ自分の持っている強み(本業、能力、ネットワーク、特技など)や想いを確認しつつ、それを最大限に活かし、共存できる新しい環境を、多種多様な人と有機的に繋がりながら一緒に作っています。私は被災地で顕著なこのクリエイティビティこそが今後の日本引いては世界を変える起爆剤になると思っています。
ギフト・エコノミーの活動とは、信頼がベースにある「愛」に根ざした行為で、金銭的な見返りを期待することがなく、人のことを自分のことのように考える優しさにあふれた取り組みです。
戦後、利益至上主義を強調したせいで隔離、断絶をもたらした行動へのアンチテーゼ。これまでの「マネー・エコノミー(取る経済)」つまり、経済一辺倒を象徴するノルマ、効率、マネーゲームのエンジンになっていた「恐れ」とは逆のマインドセットです。
最初は自分の半径5メートルからスタートする小さな一歩かもしれません。しかし、人と共有されることで、雪だるま式に膨らみ、それが被災地支援、復興に大きな役割を果たしていて、新しい潮流を生んでる姿を本書で紹介させて頂きました。
音楽家の坂本龍一さんにもご協力いただきました。詳しくは以下をご覧くださいね。
http://topics.nhk-book.co.jp/ebook/2015/04/post-617

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